環境問題ローカル版
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▼谷津干潟(やつひがた...Yatsu-Higata)▼
---千葉県習志野市---
∴谷津干潟史∴
谷津地区を含む習志野市から千葉市までの海岸線は、1960年代半ばまで潮干狩りで有名な自然の干潟でした。タツノオトシゴやカレイ、アカエイ、ときには体長2mぐらいのスナメリ(鯨)も泳いでくるほどの綺麗な海岸でした。1971年に埋立て計画が始まり、「千葉の干潟を守る会」の反対をよそに翌年に杭打ちが強行されました。
埋立地の一画に残った50ha(現在は40ha)の干潟に、生息地を失った鳥たちが集まりました。その後「千葉の干潟を守る会」の運動の成果あって、1977年に国の保護区域指定方針が決まり、1988年に国設鳥獣保護区特別地域が実現しました。そして谷津干潟公園を整備し、1994年に「谷津干潟自然観察センター」が開館しました。
∴谷津干潟の水質環境∴
谷津干潟は東西2つの水路によって東京湾につながっています。谷津干潟の水質は、東京湾の海水と谷津干潟に流入する生活排水の影響を受けます。生活排水に含まれる有機物汚れは干潟の自然浄化作用によって、干潟を通るあいだに浄化されます。∴谷津干潟の鳥∴
シギやチドリは、夏にシベリアやアラスカで生まれて、夏の終わりから秋ごろ日本にやってきます。1ヶ月ほど滞在したあと東南アジアやオーストラリア、ニュージーランドまで飛んで冬を過ごし、春にはまた日本にやってきます。- 夏鳥(夏に干潟およびその周辺にやって来て繁殖する鳥):ツバメ、オオヨシキリ、コチドリ、コアジサシなど。
- 冬鳥(干潟で冬を過ごす鳥):オナガガモ・ヒドリガモなどのカモ類、ハマシギ、ダイゼン、ユリカモメなど。
- 旅鳥:シギ・チドリ類、オオソリハシシギ、キアシシギ、トウネン、メダイチドリ、アオアシシギなど。
- 留鳥:(1年を通して干潟やその周辺で見られ、繁殖する鳥)シロチドリ、カルガモ、バン、コサギ、ダイサギ、ヒヨドリ、スズメなど。
∴ラムサール条約∴
正式名称:「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」 (Convention on Wetlands of International Importance Especially as Waterfowl Habitat)谷津干潟は1993年の第5回条約締結国会議でラムサール条約登録湿地に指定されました。ラムサール条約の保護の目的は、最初は鳥の保護だけでしたが、現在は湿地の多様な生態系全体の保護、漁業等を通じての賢明な利用にまで及びます。
登録湿地は国際的に保護が約束されています。
参考資料:「千葉の干潟を守る会」「千葉県野鳥の会」「谷津干潟環境調査の会」発行のリーフレット
2002.09.29 by Atsushi.